HarrisonOak’s diary

76年生まれ、妻と息子、娘と犬の五人暮らし。IT系(SAP)の仕事をしている。趣味はギター、マンドリン合奏。

読書の技法(佐藤優)

この本は著者と池上彰の対談本で触れられていて購入した。著者は5分の超速読術と30分の速読術を使い分けているというところもそうだが、対談本での凄まじい読書量に圧倒され、そういう著者の読書術というのはどういうものだろうと思い手にとった。
 
ともかく数字に圧倒される。月平均300冊で多い時は500冊、蔵書は4万冊、1日に最低でも読書に4時間、平均6時間を割く。対談本では池上彰が確か修行僧のようと表現していたとおもうが、にわかには信じられないし、自分では到底無理だと思ってしまう。
 
著者の主張でまず頷いたのは、人間の圧倒的な制約は時間、ということ。10代20代では考えもしなかったが、40を超えてくると深く実感をする。そしてなんであんなにも勉強をしなかったのか、学生時代の膨大な無駄時間が本当に悔やまれる。
それから受験勉強は無駄ではない、という発想。著者は中学高校、大学受験のテキストを使っての勉強を推奨し、自ら実践している。大学受験の正しい勉強法まで書いてあり、実際にその勉強法で半年で社会の偏差値40の青年を見事に同志社大学に入学させている例は圧巻だ。
 
読書の技法以外には著者の1日の過ごし方や、巻頭のカラーで紹介されている著者のノートや本棚(まるで図書館!)は、予想外に面白かった。