HarrisonOak’s diary

76年生まれ、妻と息子、娘と犬の五人暮らし。IT系(SAP)の仕事をしている。趣味はギター、マンドリン合奏。

貧乏国ニッポン(加谷珪一)

確か何かの雑誌で紹介されていたのだと思う。そこまで難しい内容でもなく、さっと読めた。

 

多分知っている人には今更な内容ばかりで、現在の日本が生産性が低く競争力や暮らしやすさなどでも国際的に低いこと、デフレの話。目から鱗という訳ではないけれど勉強になったのは、そもそも経済大国と呼ばれていた時も実質的にはそこまで豊かでなかったということ、製品の競争力が本当にあれば(乱暴に言えば)為替は関係ないということ。

 

他にはホリエモン発言の「お前が終わっている」について「お前」も日本も終わっていると言えるという話や、労働生産性が低いということについての説明はすごくスッキリした。労働生産性が低いということについては、有能な経営者を据えるべきという話と、そもそも外国との格差1.5倍とした時にこれは能力の差ではなく0.5人が実質仕事をしていない状況であるということが書かれている。これはすごく納得のいくことで、やっぱりそこなんだよな、と思ってします。端的にいって仕事をしている人が少ない。しかしそれこそ「タテ社会」でメンバーを感情で縛る社会としてはそういうメンバーを切り離せないため、労働生産性が低い状態から抜け出せない。

 

どうするのか?

 

仕事を生み出していない人達に仕事を生み出してもらえるような仕組みが必要がある。これには教育も必要だし、人材流動性を高める社会的に仕組みが必要だと思う。また、これから未来の働き手達に仕事を生み出さない人にならないよう、もっと教育に投資をするべきだと思う。また、教育に投資するにあたってどうして教育に力を入れるべきなのか、掘り下げた議論が必要になってくるだろう。